漢字豆知識
漢字の「形の成り立ち」
常用漢字、教育漢字などの種類分けについて「バックナンバー」で紹介しましたが、今回は漢字の「形の成り立ち」についてです。
漢字はそれぞれ意味をもって作られています。(とても奥深いですね!)
※ 象形文字
事物の形を簡単に描いて作られた漢字。漢字は象形文字から発生した。
→ 木 |
→ 川 |
→ 水 |
→ 日 |
→ 子 |
※ 指事文字
抽象的で形がなく絵では描けないものを、点や線であらわした漢字。およそ130字ある。
一:横線を指した |
七:刃物で縦横に切り分ける |
八:物が分かれていく |
上:線の上に印をつけた |
下:線の下に印をつけた |
また、象形文字に印を付け加えて作られた漢字もある。
本:木の根 |
立:人が大地に立つ |
刃:刀のヤイバ |
旦:日が昇る地平線 |
足:人の体の下にあるアシ(止) |
※ 会意文字
象形文字や指示文字を2つ以上の文字で組み合わせ、別の意味や発音を表す漢字。
炎 | 火+火 | 火があつまると炎になる |
明 | 日+月 | 日と月で明るい |
休 | 人+木 | 人が木の陰で休む |
鳴 | 口+鳥 | 鳥は口で鳴く |
聞 | 門+耳 | 門に耳をつけて聞く |
※ 形成文字
意味と読みを表わす部分を組み合わせて作られた漢字。漢字全体の約80パーセントは形成文字。
右 | 口(祈りの言葉)を持つ人を、神が手を差しのべて助ける |
彩 | 爪(手)で彡(長い髪・いろどり)のよい木の実を摘み取る |
菜 | 手で摘み取って食べる草 |
技 | 木の枝を支え持って巧みに舞う |
打 | 丁(クギ)を手にして打つ |