漢字豆知識
誤りやすい慣用句
「国語に関する世論調査 平成14年度」(文化庁から)
次の慣用句は誤りの率が高かった用語です。A、Bどちらの意味が正しいでしょうか?
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奇特・・・彼は奇特な人だ
- 優れて他と違って感心なこと
- 奇妙で珍しいこと
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役不足・・・彼には役不足の仕事だ
- 本人の力量に対して役目が重すぎること
- 本人の力量に対して役目が軽すぎること
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確信犯・・・そんなことをするなんて確信犯だ
- 悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪またはその行為を行う人
- ある信念に基づいて正しいと信じてなされる行為・犯罪またはその行為を行う人
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気が置けない・・・その人は気が置けない人ですね
- 相手に対して気配りや遠慮をしなくてよいこと
- 相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならないこと
ふだんの生活で接している言葉から考えて、現在使われている言葉が乱れていると思うか・・・全体としてみてみると「乱れている」は80.4%で8割を超えているが、平成11年度の調査よりその割合が、5.4ポイント減っている。特に「非常に乱れていると思う」が、24.4%で同様に8.3ポイント減っている。
「頭語と結語」 脇付けの再確認
一般的な手紙文には頭語と結語の一致という原則から、適切な用語を使う決まりがあります。
手紙の種類 | 頭 語 | 結 語 |
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一般的な手紙 | 拝啓/拝呈/啓上 拝白/一筆申し上げます |
敬具/敬白/拝具/かしこ ごきげんよう/さようなら |
丁寧な手紙 | 謹啓/謹呈/恭啓 謹んで申し上げます |
敬白/謹言/謹白 ごめんくださいませ |
急ぎの手紙 | 急呈/急白/急啓 前略/冠省 |
敬具/拝具/怱々(そうそう) 草々/早々/不一 |
前文省略の手紙 | 前文ごめんください 前略御許しください |
不備/かしこ さようなら |
返信の場合 | 拝復/復啓/拝答 御手紙拝見いたしました |
敬具/謹言/拝具/敬白 さようなら/右ご返事まで |
手紙とはがきの使い分け・・・基本的には、はがきは略式のもの。目上の人に差し上げる際や正式の場合には封書の手紙を用います。封書を用いる際には、時候のあいさつや起こし文、結び文などの型をきちんと守って、大人っぽい印象を与えるよう気を配ってみてはいかがでしょうか?はがきの場合は、短いため誤字、脱字に気をつけましょう。
*解答
- 奇特 A
(正解:49.9% | 不正解:25.5%) - 役不足 B
(正解:24.6% | 不正解:62.8%) - 確信犯 B
(正解:16.4% | 不正解:57.6%) - 気が置けない A
(正解:44.6% | 不正解:40.1%)
(正解・誤りの率は「国語に関する世論調査 平成14年度」文化庁より)